『I Love Youの訳し方』にときめく会
めちゃくちゃアップしたつもりでアップできていなかったので
丸2ヶ月近く過ぎた後ですが、アップします。
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『I Love Youの訳し方』にときめく会
10月29日(日)@本とコーヒーtegamisha
【 ”I Love You”を、
夏目漱石が「月が綺麗ですね」と訳し
二葉亭四迷が「死んでもいいわ」と訳した 】
というお話を聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。
一つの表現を、様々な日本語に訳し分ける
豊かな感じ方・表現の仕方を教えてくれるのは、
昨年のクリスマスに出版された『I Love Youの訳し方』(雷鳥社)。
「I Love Youの訳し方」として、100人の作家による100通りの”恋愛にまつわる表現”を抜粋し、紹介しています。
一年経たずに、現在8刷となっているこの本について、
編集者 兼 著者の望月龍馬さんと
装画を手がけたイラストレーターのジュリエット・スミスさんを囲む会があったので、行ってきました。
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【 一部 】
本が生まれた背景などを、望月さんとジュリエットさんから伺う会でした。
なんでも、望月さんは「I Love You」を探すために1日15冊本を読んだとか…!
ジュリエットさんは言葉を扱う本に対する挿絵という難しさもありつつ、
イラストを見た人が自分の体験を思い出せるようなイラストを目指したとか。
だから見るとホッとするイラストなんだなあと納得です。
狐が出てくるのは「狐=荒々しい中に、守られているイメージがある」ため。
これもなんとなく、わかります。
望月さんが本には載せられなかったけれどお気に入りの「I Love You」を紹介してくださったり、
ジュリエットさんが本の中からよりすぐりを教えてくださったりと、
「I Love You」がさらに広がる時間でした。
【 二部 】
「本を読んだだけじゃなくて活用してほしい」
「I Love Youの訳仕方を通じて、日本語を再発見してほしい」
という望月さんの思いから
参加者が持ち寄った「I Love You」を発表、語り合うというセッションに。
なかなか恥ずかしいですが、
人によって受け止め方が違うだなあということを改めて感じ、
その中で、自分にとっての「I Love You」がクリアになるという
ロマンチックな会でした。
今回は、恋と愛の両方の側面を持っている言葉を扱ったそう。
望月さんとしては「愛=親からの愛」という印象があるとのことで
「自分が人に与えたことはない」とのこと。
参加者の方からは「望月さんが与える側になった時にどんな本になるのか、楽しみにしています」というコメントも。
確かに、人によっても、タイミングによっても選ぶ「I Love You」は異なってきそう。
この人なら何を選ぶんだろう、と考えるだけでもちょっと楽しいですね**
ちなみに、私にとっての「I Love You」は
ジュリエットさんの下記のイラストです。
https://www.instagram.com/p/BZwDrjUApw7/?taken-by=julietsmyth_art
愛する人の鼓動を後一回でも多く聴きたいと祈ること。
生きててほしいと思うこと、存在それ自体を慈しむこと。
個人的には「Love」=「愛」=「無条件に相手を受け入れること」というイメージがあり
詩を見たときに「あぁ、この気持ちです!」と強く思ったのでした。
クリスマスのロマンチックな夜のお供に、いかがでしょう?
イラストレーター・ジュリエット・スミスさんのInstagramアカウント