あげる

「すごい!」と思うと共有したくなりません?なるんです。

大英自然史博物館展

先週土曜に上野で開催されている大英自然史博物館展に行ってきました。

イギリスのThe Natural History Museumで展示されている所蔵品が展示されています。
(ほぼ本物で、一部だけ模型で、模型の場合はその旨記載があります。)
The Natural History Museumの発展や活動の歴史(それはすなわち世界の研究・探検の歴史なのですが)に着目した展示内容でした。

 

音声ガイドは山田孝之さんでした。
途中専門的な話は専門家の方がお話しくださいましたが、別のナレーターを使うことなく、メインナレーターは山田さんが一人でつとめていらっしゃいました。
以前暁斎展で「教養があれば・・・」と悔やんだのでもちろん使いました音声ガイド。笑
やっぱりキャプションにのりきらない小話とか知識があると面白いですね。
クイズがあって面白いのでオススメです。

 

「これがあの資料集に載っていたあれかー!」という感動やら、
美しいものへの感動やら、未知との遭遇との感動やら、
「感動」の種類が何個かあったので分類してみました。

  

「これがあの!」の感動
やっぱり目玉の始祖鳥は「これがあれか!」っていう感動がありました。
去年白川郷行った時も「これがあの!」という感動があって、「自分って単純だなあ」と思っていたけど、Twitter見てみると同じように「これがあの!」となってる人がちらほらいて、「知識として知っていたものの実物に会う」というのは、人間の感動スイッチの1つなんだなと改めて体感しました。

まあ、そうでなければ今のご時世展覧会にこんなに人は入りませんもんね。
憧れの、会ってみたいと思っていたもの・人に出会う感動と度合いは違えど、根本は同じなのかなあ、と思いました。

 

人の「突き詰める」凄さへの感動
微生物で手紙を書く変態(※褒め言葉)のアーサー・アーランドやら、
たった1つの骨の破片でそれが何のどこの骨が同定するリチャード・オーウェン(モア全身骨格)やら、
亀をペットにする金持ち(ロスチャイルド)やら・・・、
絶対これ着色大変やろって思うけどそれをやり遂げて地層を人々に示しウィリアム・スミスの「ウィルトシャーの地質図」やら。
実物大で正確に・美しく鳥を書いたジョン・オーデュボンがほんっと素敵!!!とありました。 

自分にできない突き抜けた人たちの偉業に感動してきました。
変な人ばかりでした・・・。笑

何かを突き詰めるってすごいな、というのと
研究者って「一つ」を突き詰めているはずなのに、
多くの人が同時並行で他のことも研究していたり功績を残していたりして、
学びっていうのは一つに留まらないものなんだな、ということを改めて突きつけられました。

一つのことだけ知っていてもそのことについて深く学べないんだよな、というのは常々思っていることというか、多分まあ常識なんでしょうけど。
教養があって初めて自分の専門分野の突破口が見えたり専門分野への理解が深まったりするっていうお話なんだろうなあというのが一つ。

それに加えて、それにしてもやっぱりお金のなせる技なのか、時代なのか、
こういうとこに出てくる研究者たちは幼い頃から標本作りが得意だったり何か変な研究していたり住む世界が違うなあとちらっと思ってしまうのでした。
でも思い返せば自分だって貝殻集めるの好きだったしなぁ・・・。
スケールが違えどそれをどう吸収していくか、「学び」に転化させられるか(本人の思考・周りの環境として)というのが鍵なのかなあ、と。思いました。

 

 「冒険」というロマンへの感動
スコット探検隊やらチャレンジャー号やらもうロマンしかないよね。うん。

  

知らないものに出会う感動
こんな美しいものが世の中にはあるんだ!
こんなすごいものがあるんだ! の感動の嵐でした。

世の中は広いのです。そのことに安心する。まだまだ、感動するものに出会う余地があるんだなぁ。

 

美しさへの感動
石類(鉱石・宝石)はやっぱり単純に美しかったけど、
プラシュカによるタコのガラス模型とか、ガラスケースのハチドリみたいに、人の緻密さが生み出した美しさにも触れてきました。
こんなもの生み出せるってすごい。素敵。

あとモルフォチョウはずーーーっと好きだったので見れて幸せでした。

 

技術革新への感動
技術が発展する前からこんなことできてたのすげえなにんげん!!!という感動もあったんですが、今回ITで「こんな見た目でこんな風に動いていただろう」というのを再現したVTRもたくさん展示されていて、それがすごかったです。
テクノロジーの恩恵に預かっているぞ私たち・・・!!!

  

とまあ、いろんな感動に出会えることでしょう!
どの展示もとっても面白く美しく楽しかったので是非。

 

もう少し細かい解説とか小話とかがキャプションか手元資料であれば楽しいけど、
そうしたらもっと混雑するんだろうなぁ・・。でもやっぱり入り口で小話が書いてある小冊子売ってたら多分私買うわ。

土曜の2時過ぎでしたが存外混んでなくて、整理券なしで入れ、
まあまあちゃんとみつつ、2時間で収まりました。

 

Twitterも頑張っていて素敵なので是非。勉強になります。

twitter.com

 

<素敵なレポ>

http://melonpankuma.hatenablog.com/entry/2017/03/20/200000

オオフクチョウのキャプションの「無足の浮遊鳥」ってなんぞ?と思ってググってたどり着きました。勉強になりました。

 

http://blog.imalive7799.com/entry/Daiei-Shizenshi-201703

写真付きで丁寧な感想書かれていて素敵でした。

私もこんな風にわかりやすい感想にまとめたいなぁ・・・。